スマートフォンを活用した遠隔支援
太陽光発電発電所のトラブル対応にスマートフォンでの遠隔支援を活用
全国各地で太陽光発電の設計・施工に携わってこられ、また、自社の協力会社にも技術指導などもされている設備工事会社様の事例です。
卒FITが始まる2019年ごろから経年劣化の進んだ各機器にメーカーも予測していなかった、特定が難しい故障などが発生するケースが増えてきたようです。
その様なトラブルは、協力会社だけでは対応が難しいケースが多く自社から社員を派遣して対応する必要があり自ずと人員不足に繋がっていきました。
その様な状況を打開するために「スマートフォンを活用した遠隔支援」を取り入れて業務の効率化を図られました。
誰でもデジタルを活用できる環境を整備
遠隔支援にはスマートフォンを使用。機能や操作ステップ、写真の撮影ルールに至るまでマニュアルを作成した。社内だけでなく協力会社にも共有し、使用方法の教育を徹底した。さらにクラウドサーバーの活用では、「協力会社だけで共有」「社内間だけで共有」など使用目的によってサービスを変更し、情報漏洩対策を行った。
トラブルのレベルに応じた窓口の設置
説明書レベルの疑問を解消するコールセンターオペレーター対応窓口と、専門的なスタッフが対応する例外的なトラブル対応窓口を設置。写真や図面を確認しながらビデオ通話などを活用してサポートを実施。
社内間連絡にはビジネス版アプリ
情報漏洩防止のため、SNS版アプリのビジネス版を活用。社内管理者が送信先を限定できるため、情報流出や誤送信などのリスク低減につながるメリットがある。
遠隔支援の手応えと効果
遠隔支援の運用から2年が経過し、コロナウィルスの影響による緊急事態宣言下でもパフォーマンスを落とさず業務が行えるようになっている。
コロナ禍で遠隔支援を活用することで何度も現場に足を運ばなくてもよいケースが多いことを実感している。
特別なデバイスが無くても遠隔支援は可能なことが証明できた。更なる強化のため動画配信などによるオンライン教育なども検討されている。
■引用:電気と工事2021年6月号『特集 導入事例に学ぶ!電気工事業の遠隔支援の始め方』
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