定例会実施報告
平成29年 12月19日(木)
一般社団法人全国設備業IT推進会「第15回 協賛パートナー定例会」
意見交換会 報告
12月19日に、毎年恒例の意見交換会を開催しました。
各委員会に分かれたグループディスカッションでは活発な意見交換が行われました。
設備業者の方々の生の声を聞くことができ、今後各委員会ではますます現場に即した議論が交わされていくのではないかと思います。
日時 |
平成29年12月19日(火)13:30~16:30 |
場所 |
山王健保会館・会議室A・B |
内容 |
【挨拶】 【設備業者様ご紹介】 ■電気工事 東京都電気工事工業組合 青年部会 会長 岡垣 貴志 東京都電気工事工業組合 青年部会 副会長 形屋 潤志 東京都電気工事工業組合 青年部会 副会長 藤沼 憲隆 東京都電気工事工業組合 青年部会 副会長 藪下 将宏 東京都電気工事工業組合 青年部会 会計 國府田 慎司 東京都電気工事工業組合 事務局 今野 聡之 タイセイ電工株式会社 犬養 弘之 ※当会会長 桧山電業株式会社 桧山 義則 ※当会理事 株式会社セイコー 渡邊 隆行 ※当会運営委員 ■管工事 東京都管工事工業協同組合青年部長協議会 森 隆 東京都管工事工業協同組合青年部長協議会 水谷 豪 東京都管工事工業協同組合青年部長協議会 島崎 卓也 東京都管工事工業協同組合青年部長協議会 岡野 道正 株式会社梶岡設備 梶 英正 ※当会理事 有限会社中島管工所 中島 誠照 ※当会理事 株式会社江四住宅設備 村上 竜馬 ※当会理事 【委員会・研究会概要説明】 【意見交換会】 グループディスカッション(委員会・研究会に分かれてグループディスカッション) ◆Aグループ:クラウド普及委員会 ◆Bグループ:フォーマット標準化委員会 ◆Cグループ:情報セキュリティ対策委員会 ◆Dグループ:補助金・助成金活用委員会 ◆Eグループ:設備業マーケティング委員会 【グループ発表】 【閉会挨拶】 【忘年会】 |
- オンプレ
- ANDES、積算:Atlus、会計:TKC(会計事務所)
- 材料発注はメール、電話、その他 在庫管理はしない
- CAD、原価管理、会計は会計事務所へ
- オンプレ
- 時間貸しで高価なシステムが安価に利用できる(組合経由)
こんなシステムだったら良い、こんな仕組みはないの
- 自社内のデータのバックアップ
- 組合員の工事店がスマートメーターの取り替え時の写真撮影
→ DropBoxで蓄積し、組合事務局が仕分け
→ 関係図書として作成
※8年ごとに入れ替えがある - ※水道も8年に1回水道メーターの取り替えがある
→ 写真撮影するものも沢山あるが分業制で、数字の入力間違いがあるため、事前に黒板の情報が入力でき、次にどの場所を撮影したらいいかの指示がでてくるといい - データの保管と時短が共通課題
- 余剰資材について
- 人員不足による人の貸し借り(建設業法的に難しい部分も)
- 複合単価の労務単価が入っているがわかりにくい
- 現在の見積システムでは労働分配率(付加価値・人件費)が良くなるように見てみたい
工事単位でなく、会社単位での分配率・・・ - 見積情報から実行予算がどれぐらいでているか見てみたい
- 見積(見積システムのデータ)と実行予算(材料屋のデータ)のデータが全く違う
→ 結果として発注データが違うものとなっている - 管工事業も同じ状態である
- 見積システムと工事台帳システムと連携できれば、まずやりやすい
整合を取るためには連動は不利の部分も(材料部分)
見積 → 実行予算 → 工事台帳 など繋がるシステムが大事
取引先マスタ、資材マスタ、顧客情報、CADデータとの連携、社外連携マスタは?
- CADと積算が繋がるのが理想。図面を作図すると拾い出し・積算できるのが理想
- 写真(iPad)を撮ると寸法がとれるようになるものが欲しい
- 主要メーカの材料単価が常にある積算システムが欲しい
- CST社製アトラスは起動時に新しい単価に更新される
- メーカの図面から品番などの材料がリンクされれば良い
- 電材連のマスタからの利用はどうか?
- メーカのマスタは各積算メーカで作成しているのを推進化で標準化すれば良い
- 1社のメーカのシステムに依存するのは怖い
- 標準化していれば切り替えもしやすい
- なんでも入れれるようなカバンシステムは欲しいが一部秘匿性は必要
- 日報を使うのがよい
- 立て替えは原価管理で入力している
- 過去の入札結果でこれからの物件シュミレーション出来るシステムが欲しい
- 情報セキュリティには積極的に取り組んでいない
理由)うちの会社が狙われることはない、必要性を感じていない、わからないなど
→ 不正アクセスだけが情報セキュリティの脅威ではない
踏み台や愉快犯、もらい事故のウィルス感染など、ターゲットにならない企業にもリスクはある
情報漏えいを起こした業者は入札参加や取引が停止となる他、損害賠償請求を起こされる可能性もある - パソコンを購入した会社に任せている
→ 信頼できる委託先に任せるのは良いが、自社の状況を把握していないのは問題
自社のセキュリティ状況や委託内容はしっかり把握しておくことが必要
- PCのウィルス対策ソフトが滞りがち、更新に時間がかかってしまうのが嫌
→ 更新しないとセキュリティレベルが維持できない
離席するタイミングなどを利用し、1日に1回は更新するべき - PCの電源を毎日入れたままにしている
- FAXの受信先になっているPCは絶対に切らないよう言われている
→ 目的があって電源を入れたままのPCはOK
管理されない状態で立ち上がったままのPCは不正アクセスの入口になり得るのでNG - 社内の情報共有は「迷惑メールは開いてはいけない」程度
- 現場に情報セキュリティを浸透させるのが難しい、理屈を説明しても伝わらない
→ 何をどうするかをわかりやすく、マニュアル化して定着させる - 若い社員を中心に、私物のスマホを仕事で利用するケースは増えている
→ 私物のデバイスに仕事の情報が蓄積すれば情報漏えいの可能性は高まるため、対策は必要 - メールでやりとり自体が少なく、自分が気をつければ問題なし、送信ミスも無し
送信前の宛先、添付ファイルなどを再確認するように気をつけている - PCスキルとして、メールやエクセルを少しできる程度
情報セキュリティと言っても、何をどうすればいいのかわからない
→ まずは、PCのいろはを学ぶ必要がある
→ 設備業だけの問題ではなく、国全体でセキュリティ対策が遅れている - 大手企業のような完璧な対策は不要
身の丈にあった対策をとり、何ができていないかを認識し、リスクとして自覚することが大切
事務所の施錠管理、防犯カメラ設置、現場で使用した施工図などの回収・廃棄なども、情報セキュリティ対策の範疇となる。
- 紙の重要書類は社内でシュレッダー、もしくは業者に処理を委託
→ クロスカットされないシュレッターでは不充分。業者がどう廃棄するかを知っておくことは必要 - 最後に施錠する人は常に自分なので、ルールは必要なかった
- 夜はセコムのスイッチを入れるが、日中はセコムを解除して窓を開けたまま外出していたこともあり、防犯意識は高くない
知らない人の出入りには近隣の目があり、安全な地域
→ 施錠方法や鍵の管理にはルールを設けることが必要 - 鍵や防犯カメラが情報セキュリティだとは思ってもみなかった
情報セキュリティが身近に感じられた
- これまでに、セキュリティ事故は起きていない
- 子供が対戦型ゲーム機をやっているがリスクはないか?
→ ゲーム会社のサーバは漏えい対策がされているが、子供がゲーム参加者にアカウントや個人情報を教えてしまう可能性はある
子供を守るためには、従業員教育と同様、情報セキュリティ教育が必須
学校でもセキュリティ教育の動きはあるが追いついていない - PCの乗っ取り、侵入されたことがわかる方法はあるのか?
→ 不正アクセスを制限する製品はある、ウィルス対策ソフトにも含まれている - 退職した従業員からの情報漏えい策はあるか?
→ 雇用時もしくは退職時に、仕事を通じて知ったことを口外しないことを明記した守秘義務契約を締結する
例えば、ウィルスの感染ルートはメールだけではなく、写真のセルフプリント機にウィルスが仕込まれていた事例もある。仕事と私用のUSBメモリを分けるなど、セキュリティリスクに対する知識があれば簡単にとれる対策もある。
- パスワードがあるものは、定期的に変更する
- 定期的にバックアップをとる → クラウドはセキュリティ目的でも効果的
- 漏れてはいけない情報の優先順位をつけ、情報共有する
- 利用を検討したい
→ 全国設備業IT推進会の会員向けに、補助金・助成金の活用やリースを利用した情報セキュリティ対策の販売を検討している
・情報セキュリティ
・商品購入時の相談
・最新動向などの情報提供
- 助成金を活用している企業は少ない(設備業)
- 情報が入ってくると申請できる
- 企業支援してれる人と付き合いがあると情報が入る(社労士、保険関係など)
- 就業規則を変えることができる
- 人事評価制度
評価するのが難しい業界であるが、助成金の活用で改善できる(資格など評価改善できる) - 特定支出控除 サラリーマン減税(対象となる幅が広い)などの活用事例もある
- 組合から案内してもらうのが良い(必ず見る、信用できる)
- 信頼できる方からの案内(人脈を持っている)
- 色々な業者からFAXで大量の案内があるが信用できない
- セミナ、説明会など組合主催なら集まる可能性が高い
- 事例、体験談を掲載すると信用度が高くなる
- 実際に活用されている会員(企業)にヒアリング
- 設備の人材マッチング(退職者の再雇用)※技術継承 ⇒ 企業間人材のマッチング
・人が欲しい時に派遣できる仕組み
・ユニオンの仕組み※労働者の組合 技術教育 - 暮らし安心暮らしあん(電気屋さん版)
- 請負工事自体のマッチング※零細企業が大きな仕事
- 人材派遣会社に問い合わせを行っている
- マッチングサービスを作ったとしても責任の所在はどう担保するのか
- 退職者の再雇用 ⇒ 職人さんには適用できる(60歳以上は厳しい)
⇒ 大手にいた施工管理士をマッチングしてあげるのは良い(60歳以上でも良い) - NetMasterに「仕事情報を配信して支援を頼めるようなサービス」を追加しては
- 仕事のマッチングサイトを組合で運用すると良い
- 申請とかもその地域の会社の方が有利
- 住宅工事センターがクラシアンの代わりだけど周知されていない
- クラシアンは高い、工事店からしてはデメリットだらけ
- 全国会が組合ごとの工事請負センターをまとめて周知するサイトがあると良い
- 積算代行ビジネス※成果報酬
- 業務(書類作成)アウトソーシング業務
- 写真撮影代行ビジネス※撮影できる人が居ない
- ITアウトソーシング※全てお任せ SVから何から
- 請求書の代行業務の需要
(印刷→発送迄の代行サービス、請求書は開封率が一番 高いので自社PRのチラシを同梱させたり等)
- 積算代行サービスはあると良い、5%(4000万で200万)
- 拾い・積算してくれる代行があると良い+図面作成まであり
- 民間工事の積算代行をしてくれるのもよい
- 設計図から施工図へのタタキ台を仕上げてくれる代行、実行時は社内で対応
- 写真撮影代行サービスはあると良い、毎日現場に行ってくれる、写真台帳まで作ってくれる
- 請求や入金管理は事務員がやっている。お金が絡むと社員に任せている。
⇒ TKCに所属の方など信用ができる方であれば依頼する可能性はある。 - 営業代行に依頼するにしても何をPRすればいいのか分からない
⇒ ビルや工場を持っている需要家さんに売り込むには使える
⇒ 今まで深く入り込んでいた会社が倒産した場合の後釜を探している会社を知るサービスがあると良い
- エクセルを使ったソリューション
- エクセルマクロをばらまく(無料)※広告販促として
- 業務は要検討 PJT管理用などHPからDLできたら
- 施工計画書はEXCELで作っている(億超え以下はEXCELでいける)
- 安全管理、消防署申請、公的な書類はあると良い、書式集みたいな
- 工程管理は建築屋さんのタクトで運用している
- 建築屋さんが作ったものに追加していく事が多いので、一気通貫の物は無くてもよい
- 現場勤怠と給与管理の連動システム
- スマホを使ったソリューション(デバイスの普及率により)
- 資材の発注方法で何かITを使って
・siriで音声認識 mono太郎的な
※電材屋さん巻き込んで
- 勤怠管理はほぼみなし申請 ⇒ スマホで勤怠管理できると良い
- スマホで資材発注できる、写真撮影で部材発注
⇒ 材料は何十万店とあるので困難では? ⇒ 検索機能が鍵 - 商社さんは基本決めているので電話やFAXで注文
- 融資サービス(設備業の底上げ支援)
⇒ 補助金や助成金などの打診
⇒ 既にある上記サービスの周知と利用支援
- 補助金支援はあると良い
- 自社ソリューションの広告方法
※ユーチューブチャンネル ※サブリミナル的な浸透方法 - 税金対策ソリューション
⇒パック商品の検討(情報連動できていると良)
※儲かる仕組みがあれば ※補助金も関連する - 現状の広告PR活動への取組み方
- 個人情報の管理・活用方法。どれくらい保有しているのか
- 同梱DMの活用 複数の会社のチラシ(自社がPRしたい内容)を、ターゲットに向けて同梱DMをする
- 費用対効果が見合うものであれば導入する
- 税金対策では、4年落ちの車などを購入している ⇒ 減価償却1年
- ホームページは作っていない、求人などでは必須 ⇒ メンテナンスのアウトソーシング
- 今回出てきた意見を元にサービス化を進めて行く
【総括、閉会挨拶】 橋本代表理事
ちょうど3ヶ月程前に、8つの委員会・研究会を立ち上げ、その内容について今日初めて設備業の方々にお伝えし、ご意見をいただくことができました。
我々が活動を進めていく上で一番重要なのは、やはり設備業の方々、現場のご意見だと思います。
今日の意見交換会では、色々と手厳しい意見もいただきましたが、非常に有難いことだと思います。
辛口な意見が出れば出るほど、我々サービスを提供する側はそれを改良していけるわけです。
本日いただいたご意見をもとに、今後も引き続き委員会・研究会の活動を行ってまいりますので、6月の定時総会には、さらに内容が充実してくることと思います。
設備業者様の課題に対して、具体的にいい解決策が出てきたなと感じていただけるような報告ができるようにしていきたいと思いますので、引き続きご指導いただければと思います。
最後に、念願でありました組合会員数5万社を超えることができました。
5万社の内、当会に入ってよかったなという方はまだ少数かもしれません。
正直、入っていることを知らない人のほうが多いかもしれません。
しかし、現実的に組合幹部・事務局の方に認めていただいている組合員数が5万社あるということが素晴らしいことでありますし、より多くの方々に周知することによって、大きな力になっていくと思います。
世の中はどんどん変わってきています。
電気工事だけ、管工事だけ、積算ソフトだけをずっとやっていけばいいんだという時代ではなく、次々と新しいことにチャレンジをすることが必要になってくるかもしれません。
そのようなことも含め、これからも有益な情報・サービスを会員5万社の方々にお届けしていきたいと思いますので引き続き宜しくご支援のほどお願いいたします。
ご参加いただきました皆様、大変貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございました。
今後も定期的にこのようなイベントを開催し、設備業界の更なる活性化に取り組んでまいります。
引き続きご理解とご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
一般社団法人全国設備業IT推進会 運営事務局
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■お問い合わせ先 一般社団法人全国設備業DX推進会 事務局 担当:粕井・須藤・原 〒103-0022 東京都中央区日本橋室町4丁目6番2号 菱華ビルディング 11階 TEL:03-6262-0102 FAX:03-6262-0103(株式会社システムズナカシマ 東京支店 内) |