令和元年12月18日の「意見交換会」で、「設備業IT活用先進事例」として、協栄電工株式会社 代表取締役 千田 新一 様にご発表いただきました。
協栄電工株式会社 所在地:岩手県奥州市水沢姉体町字大内田前53番地1 創 業:1965年(昭和40年)7月 設 立:1970年(昭和45年)1月 従業員:38名(技術系34名、事務系4名) 事業内容:総合設備工事業(電気・空調・給排水・消防)設計・施工・保守 http://www.kyoeidenko.co.jp |
= IT導入までの社内 =
- 25年前より設計図や施工図をドラフター手書きで行っていた 。
(左利き用がなく困って工夫をした。) - 見積・積算は、ExcelやAccessを使用してマクロを組んでいた。
- 社長に就任してから、IT化を本格的に図った。
= 抱えていた課題 =
- 見積や設計引き合いだけでなく、全体的に社内で情報共有化されていなかった。
- 公共工事物件の積算が市販パッケージソフトでは再現出来ず困っていた。
- 社内でもメーカーの異なるCADを使用しており、また発注者から提供される図面のCAD化が難しかった。
- 現場が多くなるとカメラの数が足りず、写真データの整理もしていなかった。
- 作業日報が手書き、事務員が再入力するなど二度手間の作業があった。
= ITを活用し課題解決 =
- 日常業務フローの見える化を行い、どこにIT化を図れるかを検討。
- パッケージですむところは、補助金など利用して導入。具体的には、見積・案件、CAD、工事写真については、市販パッケージソフトを購入して解決。
- 原価管理、情報の共有化については、市販パッケージソフトを何度もカスタマイズして改良して使用。ソフトの使用については、継続的な社員教育の実施を行った。
- 工程管理、人員配置、工事車両予約、案件一覧を「工事の匠」をカスタマイズして一元管理。プラットフォームとして利用。
その他、社員にiPhoneを持たせ、電子小黒板を使用。
社内のコミュニケーションは、LINEを使用。
= 全国設備業IT推進会に対して今後期待すること =
- 会員や組合員企業の日常業務の困りごとの解決を。
- 協賛パートナー企業には、異業種として俯瞰して業務を見ることにより、効率化するIT化の提案を行って欲しい。
- 協同で生まれるイノベーションを期待する。
- 「こんなことできたら」実現を設備業界の四次元ポケットとして期待する。