令和元年12月18日の「意見交換会」で、「設備業IT活用先進事例」として、株式会社ナベカン 代表取締役 渡邉 弘幸 様(代理発表:井上幹事長)にご発表いただきました。
株式会社ナベカン 所在地:東京都練馬区桜台6-36-5 設 立:1970年(昭和45年)12月 従業員:24名(2018年12月現在) 代表取締役:渡邉 弘幸 「おりゅうさんVer.3」開発責任者 全国管工事業協同組合連合会 技能五輪全国大会技能グランプリ協議委員 中央技能検定委員 http://www.nabekan.com/ |
= IT導入までの社内 =
- MS-DOS/V3.1(PC-9800×3台)の時代から自社サーバを構築するなど早くからパソコンを活用。
= 抱えていた課題 =
- 専用の見積ソフトやJWCAD、表計算ソフトを利用し工事管理も行っていたが、システムに統一性や連携がなく、業務分析には至らなかった。
- 結果、下請け体質から脱却できず、仕事量は多かったが、忙しいだけで売上は伸びない。社員が苦しい思いをするだけとなっていた。
= ITを活用し課題解決 =
- 見積から請求管理、工事原価管理まで一元管理が行え、利益を確保できる仕事に絞り込む事ができた。
その結果、下請け体質を切り捨て、元請けに転身することに成功。
また、担当社毎の仕事の見える化を行う事で意識が高まり、資格取得の奨励、教育の実施につながっている。 - 専用CADシステムを導入する事で、業務効率の向上、元請けとしての仕事獲得、社員のスキルアップにつながった。
- 補助金を活用しVPNを構築。
クラウドの活用と合わせ、テレワークが行える体制を構築。
通勤時間の短縮、働き方改革が行え、HPの制作やメンテナンス、図面作成、見積、請求書作成などテレワークで実施。
無駄の削減と社員の働きやすい環境作りが構築ができた。 - ISO9001を取得。IT化で自社の業務を理解できていたため、スムーズに業務フローに取り込む事ができ、仕事の獲得、顧客の信頼性向上にもつながっている。(ISOは総合評価でも加点)
= 全国設備業IT推進会に対して今後期待すること =
- メーカーを超え、様々なソフトウエアが連動し、無駄のない業務遂行、情報の一元管理が行えるようなシステム作りを希望する。
- 最新技術が日々生まれるため、セミナーや展示イベントなど情報提供を定期的に行って欲しい。