先日の資料から技術士試験の難易度が年々厳しくなっているのは、皆さんご存知です。今日は、その話をしてみたいと思います。
難易度上昇のメカニズム
技術士試験は相対評価で合格率が約10%に設定されています。毎年、受験者が前年度のA評価論文を参考に学習することで全体の実力が向上します。そのため、試験委員会は合格率を一定に保つために難易度を調整せざるを得ません。これが「オールB問題」という現象を生み出しています。つまり、昨年ならA評価を得られた水準の解答でも、今年はB評価で不合格となるのです。
難易度が上がって貴方は、どのように思うでしょうか? 喜ばしいと思う人は、今年の試験に合格する人です。また、難易度が上がっても時に困らない人は、試験結果に期待できるかもしれません。ですが、難易度が上がって困惑する人は、厳しい結果になるかもしれません。
難易度上昇がもたらす二極化
試験の難易度が上がるとどのような効果があるかと言えば、実力の差がハッキリ出る事です。難易度が上がっても実力者は、高得点を獲得します。また、努力する人も高得点を望めます。ですが、何とか滑り込みでも合格したい人は、実力の差がはっきり出てしまいます。残念な結果になるのです。
このような状況下では、単に過去問を暗記するだけの学習方法ではもはや通用しません。技術的知識の深さだけでなく、応用力や論理的思考力、そして問題解決能力が厳しく問われるようになっています。技術士としての本質的な能力を持ち合わせているかどうかが、合否を分ける重要な要素となってきているのです。
今年の試験の特徴と対策
貴方は、今年の難易度上昇を喜ばしいと思っていますか? それとも、残念と思っていますか? 特に今年は、新しい判定基準が追加されます。リーダーシップその他の項目です。
この新基準は、単に技術的な知識だけでなく、プロジェクトを率いる能力や、多様なステークホルダーとのコミュニケーション能力も評価対象とすることを意味します。技術士として実務で求められる総合的な能力を試験でも問うようになるのです。これは技術士の質を高める重要な変化ですが、受験者にとっては準備すべき範囲が広がることを意味します。
今年の試験は、例年以上に実力差がハッキリ出る試験になります。頑張る人にとって良い事です。
効果的な対策法
難易度上昇に対応するためには、以下のような対策が効果的です:
- 単なる暗記学習から脱却し、応用力を養う学習へ移行する
- 過去のA評価論文を参考にしつつも、より深い考察と独自の視点を加える
- 実務経験を論文に効果的に反映させる方法を磨く
- 新しい判定基準であるリーダーシップ等の項目について具体的事例を準備する
- 模擬試験や添削指導を積極的に活用し、客観的な評価を受ける
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申込期間 | 試験日 | その他 | |
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合格証明書交付申請: 2月上旬~2月中旬 合格証明書交付:3月中旬 |
●2級電気工事施工管理技士 | 7月上旬~7月中旬 | 試験実施:11月中旬 | 合格証明書交付申請: 2月上旬~2月中旬 合格証明書交付:3月中旬 |
電験3種 | 5月中旬 | 9月上旬 | 申込は、インターネットと郵送がある。 |
第1種電気工事士 | 7月初旬 | 筆記試験:10月上旬 技能試験:12月上旬 |
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第2種電気工事士 | 3月中旬 | 筆記試験:6月上旬、10月上旬 技能試験:7月下旬、12月上旬 |
年2回実施 |

当会の技術アドバイザー
坂林和重先生
株式会社日本技術サービス代表
「電気と資格の広場」代表幹事